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年の瀬も近くなり第九の演奏会が
増えてきました。
先週の中部フィルに続いて
今日はセントラル愛知さんの第九の
リハーサルが始まっています。
ベートーヴェンの交響曲第9番 ニ短調、通称「第九」は、
1824年に初演された、彼の最後の交響曲です。
この曲が特別なのは、
それまでの交響曲にはなかった人の声が登場することです。
第4楽章で、ソリスト4人と合唱が加わり、
シラーの詩「歓喜に寄す(歓喜の歌)」が歌われるのです。
「すべての人は兄弟になる」
この言葉に象徴されるように、
第九は人類の喜び・連帯・希望を音楽で表した作品です。
なぜ日本では年末に第九なの?という
疑問が湧くのは自然の流れと思います。
第九は最近冬の季語になるほど、
年末の音楽として定着しています。
理由は3つ。
1つ目は、曲が長く、大編成であること。
年末という特別な時期だからこそ挑戦できる、
“一年の集大成”のような音楽だったこと。
2つ目は、合唱が入ることで多くの人が参加できること。
「一年を締めくくる行事」として広まっていき、
チケットを合唱や関係者がたくさん売ることで
楽員のボーナスにあてたという
噂も・・
3つ目は、
苦悩から歓喜へと向かう構成が、
一年の終わりにふさわしかったこと。
第九は決して明るい曲ではなく、
むしろ、苦しみを通過した先の喜びを描いています。
だからこそ、
うまくいかなかった一年、しんどかった一年を過ごした人にも、
最後に「それでも生きていこう」と語りかけているのです。
年末に第九を演奏し、聴く意味は、
一年を振り返り、それでも希望を信じることなのかもしれません。
心を亡くし、時間に追われた忙しい人は多いと思いますが、年末にぜひ第九を聴きに
行ってほしいです。
素晴らしい感動を体感できると思いますよ!